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とても大事な「土留め・擁壁」について

こんにちは!

今回は住宅街や街中、郊外、どこでも見かける土留め、いわゆる擁壁(ようへき)について書いてみたいと思います。

山沿いや、ゆるやかにでも坂道のある場所に住宅などの建物が建築されている場合、

そういった場所のほとんどは擁壁とよばれる土留め施設を施工することで、建物の建つ敷地・地盤面を支え、形成しています。

この擁壁、とても重要な役割を担っており、地震や何かのはずみで地盤自身が動くような場面があったときに、敷地が崩れないようにする大事な施設です。

すごく極端に言えば建物の品質がどうこう。よりも大事かと思います。地盤がまともでないと家も建ちませんし、しっかりと支えられていない地面だと何かあった時、その上に建てられている建物にどうしても影響が出ます。

 

なので、この擁壁の施工については厳格なルールが定められており、施工方法や使用する材料、高さ、厚み等々あります。

 

余談ですが、こういったルールがもちろん定められていない時代の擁壁の中で最たる例は「日本のお城」でしょうか。まだ重機などの機会も無い時代に、人力で!あんなに大きな石を積んで!お城の建つ地面を形成していたというのは本当にすごい技術だと思います!

 

一般の方におかれましては、普段は気にすることはあまり無いものかと思いますが、

私たちのように不動産に携わる人間ですと職務柄すごく気にする要素です。

 

例えば中古の戸建物件として販売されていて、室内はまだまだ綺麗な印象。でも外周部をよく見たら擁壁の状態が悪い。ということは割とあります。(建物の建てられた年代により傾向が顕著に表れます。)

少しネットで検索してみると色々とチェックポイントは出てきますので、興味のある方は調べてみてください。(ふくらみ、水抜きの状況、段数、構成素材 etc…)

 

現在では現場打ちと呼ばれる形でコンクリートで壁を作ってしまうような施工方法もありますが、一番ポピュラー?なものは間地ブロックと呼ばれる材料を利用した施工です。

昔の住宅だとホームセンターで見られるようなコンクリートブロックによる土留めも見かけますが、これは危険です。しかし今でもよくよく見かけます・・・。

こちらの写真のような状態はよろしくないです(汗)

・一段目の土留めの上にさらに土留めをし、さらにその上をコンクリートブロックで施工している。

・コンクリートブロックの段数が多すぎる。

・水抜き穴の数が不足している  など!

これから家を建てる!という予定のある方、中古の戸建をリノベして住みたい!という予定のある方も、一度この「擁壁:土留め」についても気にしてみてください。

その場所に住むということについての安心感と現実的な安全性にもかかわります!

私たちは建物の建築に関しては事業として取り組んでおりませんが、やはり土地を扱わせて頂く立場ですので、その土地が適切に利用できる状態か?は重要な要素ですので土留めについても厳格にチェックします。

なにか気になる事があればお気軽にお尋ねくださいませ!

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